この記事は、2023年9月に撮影した「初めてのタイ一人旅」をテーマにしたシリーズの一部です。実際には何十回もタイを訪れている経験をもとに、あえて初めての旅を想定し、やりたい事全部やって予算10万円以内に収まるか挑戦しています。
今回は、5泊7日の旅の様子を詳しくご紹介します。ツアーに頼らず公共交通機関を使い、ローカル食堂や安宿泊など、リアルな旅の体験記をお楽しみください。
- 動画:成田からハノイ経由でバンコク到着までの長い一日|旅費10万円でタイ旅行#1
- 旅費総額10万円でタイ一人旅を計画
- 旅のはじまりと、10万円チャレンジの条件
- 成田空港からベトナム・ハノイへ:出発〜到着までの流れ
- ハノイ経由でバンコクへ!乗り継ぎとグルメで波乱の幕開け
- スワンナプーム空港到着し移動準備
- エアポートレイルリンクでバンコク中心部へ移動&初日の宿泊・夕食
- 1日目の旅を振り返り、旅の目的をあらためて
動画:成田からハノイ経由でバンコク到着までの長い一日|旅費10万円でタイ旅行#1
早朝便で成田を出発し、ハノイ経由でバンコクに到着。現地ではタクシーを使わず、電車を乗り継いで初日の宿となるドミトリーへ向かいます。宿近くの食堂で夕飯を済ませた、長く濃い一日を記録した初日の動画です。
旅費総額10万円でタイ一人旅を計画
長かった約4年の渡航制限期間
2023年、ようやく海外渡航のハードルが“あの頃”のように戻った。
長く続いた新型コロナによる各国の渡航制限が、ついに完全解除された年だった。
実はその前、2021年末の段階で、一部規制が解除されたときにはすでに我慢の限界。
約2年間の“渡航できない生活”に耐えきれず、思い切ってタイへ向かいました。

2021年12月時点では殆ど搭乗客の姿を見かける事がない。
とはいえ当時は、到着時や帰国時の検疫手続きが煩雑で、本当に大変な旅でした。
それからさらに1年以上が経ち、ようやく“コロナ前と同じレベル”まで制限が下がりました。
海外到着時も、日本帰国時も、面倒な手続きは一切なし。
やっと本当の意味で、自由な海外旅行が戻ってきたと感じました。

※ちなみに、2022年3月には「ワクチン3回接種+陰性証明」で隔離が不要に。
同年9月には陰性証明も不要となり、「ワクチン証明のみ」でOKになりました。
そして2023年4月29日以降、ようやく証明類が一切不要の、完全な“フリー渡航”が実現しました。
新たな渡航障壁の誕生
コロナによる渡航制限がほぼ解除され、海外旅行がようやく再開できるようになった2023年。
しかし喜びも束の間、旅行者にとっては新たな大きな壁が立ちはだかっていました。
それが、ここ数十年で最も厳しい円安の進行です。
特に2022年から急激に進んだ円安は、海外旅行の費用を大きく押し上げました。

加えて、東南アジアを含む世界的な物価高騰も重なり、
これまで「物価が安いからお得」と感じていた旅行先の魅力も薄れてきています。
宿泊費や航空券代はもちろん、現地での食事や交通費など、旅行全体のコストが大幅に増加。
ようやく自由に動けるようになったと思ったら、今度はお金の心配です。
せっかく長く続いたコロナの制限が解除されても、為替と物価のダブルパンチで旅行者の負担は以前よりも重くなっているのです。
今でも10万円以内でタイ旅行できるのか?
かつては「費用を抑えて楽しめる海外旅行先」として、タイは多くの日本人にとって身近な存在でした。
LCCの普及や現地の物価の安さもあり、数日間の旅行であれば総額10万円以内に収めることも珍しくありませんでした。
しかし現在では、円安と物価上昇の影響が重なり、同じような旅程でもコストが倍近くに跳ね上がることもあります。
特に2023年以降は、航空券や宿泊費の高騰によって、旅行者にとっての金銭的ハードルは一気に上がりました。
それでも「本当に今の時代に、10万円以内でタイ旅行は可能なのか?」という問いには、どうしても答えを出してみたくなる。
10万円という金額は、かつて自分がタイ旅行の基準にしていたラインでもある。
今回の旅は、そんな過去の“常識”が今でも通用するのかを確かめる意味合いも込めた挑戦でもあります。
旅のスタイルや過ごし方を工夫することで、どこまで費用を抑えられるのかを検証していきます。
旅のはじまりと、10万円チャレンジの条件
日暮里から成田空港へ
2023年9月某日、日暮里駅から成田空港に向かいます。
今回の旅では、スカイライナーの運賃までも含めて、予算総額10万円という縛りに挑戦しています。

繁忙期以外は当日予約でも空席がある。
航空券とスケジュール
航空券の価格が高騰している現在、今回は直行便ではなく、ハノイ(ベトナム)経由の便を選びました。
利用するのはLCCのベトジェットエアです。
スケジュールは以下の通りです:
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【往路】成田 9:30 発 → ハノイ 13:05 着 / ハノイ 15:50 発 → バンコク 17:35 着
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【復路】バンコク 18:35 発 → ハノイ 20:25 着 / ハノイ 00:30 発 → 成田 8:00 着(機内泊)
出発前に確定している支出
現時点で既に確定している支出は以下の通りです:
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往復航空券:44,172円
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宿泊費(5泊分):11,094円
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スカイライナー往復運賃:5,140円
→ 合計:60,406円
つまり、残り約4万円弱で現地滞在中の全てを賄う計算です。
宿泊と旅の計画概要
宿泊はバンコクでドミトリーを1泊、ホテルに2泊、パタヤでホテルに2泊。
最終日は機内泊となるため、合計5泊7日というスケジュールになります。
節約しつつも「初めてのタイ旅行でやりたいこと全部やる」のが今回の旅のテーマです。

アユタヤ遺跡、バンコクの有名寺院、水上マーケット、メークロン市場、そしてパタヤから離島でのバカンスまで、
タイの王道観光地をしっかり網羅しつつローカルグルメも楽しみます。
すべての交通費は1人分の実費で計算しており、初めてのタイ一人旅を検討している方の参考になるはずです。
動画の撮影スタイルについて
動画はVlog形式で撮影・編集しています。
現地で起きたことをそのまま記録し、リアルな空気感を伝えられるように心がけています。
成田空港からベトナム・ハノイへ:出発〜到着までの流れ
成田空港に到着、まずはチェックインへ
早朝7:35に成田空港第二ターミナルに到着し、足早に出発階へ向かいます。
出発便は9:30発のVJ933便ハノイ行き。

出発の約2時間前に空港到着です。
繁忙期以外はチェックインもスムーズ
今回は繁忙期ではないため、チェックインの列は30分程度。

ベトジェットエアはWebチェックインをしていても専用カウンターがないため、通常列に並ぶ必要がありますが、Webチェックイン済みなら搭乗口へ直行も可能です。
今回はハノイでの乗り継ぎの都合上、座席確保のためチェックインカウンターに並びました。
保安検査と出国審査はスムーズに通過
チェックイン後は保安検査場と写真認証による自動出国ゲートを経て搭乗口へ。
この日は人も少なく、待ち時間ほぼゼロで通過できました。
ただし、繁忙期はWebチェックイン済みでも保安検査場で時間がかかることがあるため、早めの空港到着が安心です。
旅行気分が高まる、出発前のひととき
搭乗ゲートは97番。今回は時間に余裕があり、出発前の空港の雰囲気を楽しめました。
特にサテライトターミナルへの通路は、旅行に出る人と帰国する人がガラス越しにすれ違う構造。

ガラス越しに到着者・出発者が移動する空間。
これが「天国と地獄」のように感じる…そんな旅情も味わえます。
機材とフライトについて
VJ933便はLCCのベトジェットエア。機材は3列シート×2で1列6名までの小型機。

フライト時間は約5時間半で、現地時間13時頃にハノイのノイバイ国際空港に到着予定です。
食費も節約しながらフライト準備
LCCの機内食は有料なので、自宅から持参したおにぎりを搭乗前に食べ、空港内では150円の飲料水を購入。
朝食をしっかり取っておけば、機内食なしでも快適に過ごせます。
フライト中の過ごし方
機内ではAmazon Prime Videoで事前にダウンロードしておいた映画を視聴。
LCCでも自分なりに快適に過ごす工夫をしながら、現地到着を待ちます。
ハノイ経由でバンコクへ!乗り継ぎとグルメで波乱の幕開け
ハノイ・ノイバイ空港に到着
ハノイ・ノイバイ空港には現地時間の13:15に到着しました。

今回利用したのはベトジェットエアで、次の便も同じ航空会社のため、ベトナムに入国せずにそのまま乗り継ぐことが可能です。
イミグレーションに並ぶ必要もなく、乗り継ぎ専用ゲートからそのまま出発階へ進むルートです。

乗り換えゲートもイミグレーションの近くにある。
乗り継ぎは拍子抜けするほどスムーズ
ハノイからバンコクへの便は15:50発。2時間半ほど余裕がある乗り継ぎですが、拍子抜けするくらいスムーズでした。イミグレ前は長蛇の列ができていたものの、乗り継ぎゲートには列もなくスムーズに通過。保安検査も10分ほどで完了しました。
空港グルメでベトナム気分を味わうはずが…
時間に余裕があったので、ここで昼食タイム。せっかくベトナムに来たのだからと、空港内にあるフォー専門店で牛肉のフォーを注文しました。

クイッティアオよりあっさりした優しいスープで、見た目も味も満足……のはずが、ここで痛恨のミス。
料金がベトナムドン表記だと思っていたら、実はUSドル表記。カード払いだったためその場では気づかず、11.9ドル=約1,800円の出費に!旅行初日の序盤にして、節約プランに暗雲が立ち込めます。
予算調整の苦肉の策
当初の予定では、所持金のうち
そこで作戦変更。両替は30,000円分だけに抑え、残り5,000円のうち1,000バーツをクレジットカードでキャッシングすることにしました。これにより実質的に34,200円分のバーツを確保しつつ、日本円での残額を食事代として温存できます。
この時点でのバーツのレートは約1バーツ=4.2円。旅行全体を通して「旅費10万円チャレンジ」を成立させるには、こうした細かい資金調整がカギになります。
これでなんとか、“旅費10万円チャレンジ”を続行できそうです。
バンコク行きは30分遅れで出発、快適なフライトと到着

ハノイ発バンコク行きの便は到着機材の遅れにより、約30分遅れての出発となりました。その影響でバンコク到着も予定より後ろ倒しに。早くタイのビールを飲んで旅の始まりを実感したい気持ちは募りますが、それはもう少し先のお楽しみ。
幸いにもこの便は空いており、ホットシート(前方座席)はガラガラ。航空会社が自動で割り当てたのは、非常口横の足元が広い席で、フライト中はかなり快適に過ごせました。

約2時間の短い空の旅はあっという間で、映画を見始めたものの、1本を見終わる前にバンコクに到着しました。
現地時間の夕方、ついに目的地に到着。旅の緊張感と期待感が一気に高まり、ここからいよいよ本格的なタイ旅行が始まります。
スワンナプーム空港到着し移動準備
到着ゲートを抜けると、そこは「帰ってきた」と実感できる空間
バンコク・スワンナプーム空港に到着したのは18:05。
ボーディングブリッジを抜けた先に広がるのは、金属の骨組みとガラス張りの特徴的な到着通路。

スワンナプーム空港本館のこの独特な空間を歩くたび、「ああ、タイに帰ってきた」と、旅への期待が実感へと変わる瞬間が訪れます。
その高揚感を味わいつつ、足取り軽く長く続く通路を進みイミグレーションへと向かいます。
※ベトジェットエアは2025年現在、新館のサテライトターミナルを使用しているため、長い通路の移動の他、シャトルでの移動も必要となります。
年末年始の大行列もなく、入国はスムーズ
国際線から国内線への乗り換えゲートを横目に見ながら進む長い通路。
国際線と国内線は空港構造上別空間になっており、チェンマイやサムイ島などの地方都市へ乗り継ぐ場合は、さらに先の「国内線乗り継ぎエリア」で入国手続きを行います。
長い距離を歩いて、ようやくイミグレーションに到着。

サテライトターミナルからシャトルで移動して来た場合もここで入国となる。
この先は撮影禁止エリアとなるため、カメラはここで一旦ストップです。
今回は繁忙期ではなかったこともあり、入国審査は比較的空いていてスムーズ。
しかも、一番端のレーンに並んでいたところ、運よくVIP専用レーンにも列が分散され、短時間で入国できました。
通常このレーンはビジネスクラス以上の乗客が使用する専用レーンのため、ちょっとした幸運に恵まれた形です。
好レートの両替所は空港最下層に
入国後、制限エリアを抜けてパブリックエリアに出たら、迷わず空港最下層へ直行します。

両替やSIMカードは到着階でも可能ですが、空港内の協定レートの影響でレートが悪いため、あえて最下層へ。
目指すのは、エアポートレイルリンク改札の裏手にある両替所群。
ここは空港協定外のレートが適用されており、比較的好条件で両替が可能です。

空港の協定外なのでレートが良い。
スーパーリッチ系列やカシコン銀行など、複数の両替所が並んでいますが、基本的にはどこも同じレート。
この日はスーパーリッチに人が集まっていたものの、他の空いている両替所でも同じレートだったため、そちらでスムーズに対応。
この時のレートは、1万円=2,385バーツ。市内の最高レートには劣るかもしれませんが、移動コストと手間を考えれば十分許容範囲。
ここで3万円すべてを両替しておきます。
SIMカード購入も空港最下層で
両替後は、同じく空港最下層のSIM売り場へ。場所は、エアポートレイルリンク駅から空港側へ少し戻ったあたりです。

今回は5泊7日の旅ということで、7日間使えるプリペイドSIMを購入。
容量無制限プランや長期間プランもありますが、今回はコスパ重視で1日1GBの制限付きプランを選択。8日間使用可能なタイプで299バーツでした。
※2025年現在、以前より100バーツほど値上がりしています。
エアポートレイルリンクでバンコク中心部へ移動&初日の宿泊・夕食
エアポートレイルリンクでマッカサン駅まで快適移動
両替とSIMカード購入を終え、いよいよ宿泊先があるバンコク中心部へ向かいます。
スワンナプーム空港はエアポートレイルリンク(ARL)の始発駅。
電車到着前に列に並んでいれば、混雑していない限り座席を確保できるでしょう。
マッカサン駅までの乗車時間は約22分。バンコクの渋滞を考えれば、タクシーよりも早く移動可能です。

乗車運賃はマッカサン駅まで35バーツ、終点パヤタイ駅までは45バーツです。
マッカサン駅からMRT乗り換え、スクンビット駅で下車
マッカサン駅からは連絡通路を通り、MRTブルーラインのペッチャブリー駅へ移動します。
ペッチャブリー駅から隣のスクンビット駅まで乗車し、ここで下車。乗車運賃は17バーツです。
スクンビット駅はBTSアソーク駅と乗り換え可能ですが、宿泊先までは徒歩移動を選択。

日の落ちた時間でも蒸し暑さを感じる。
アソーク駅の隣のプロンポン駅からの方が宿に近いものの、乗り換えや所要時間を考慮すると徒歩でもほぼ変わりません。
宿泊先は個室感のある快適なドミトリー
電車を降りてアソークの交差点に到着。空港からここまでの合計乗車賃は52バーツでした。
19:30頃、スクンビット通り沿いのドミトリーに到着。
このドミトリーは単なる2段ベッド並ぶタイプではなく、壁やカーテンで区切られ個人のプライベート空間が保たれています。

トイレ・シャワーは各フロアに独立したものが複数設置され、女性専用ルームもあるため女性一人旅でも安心。
各ベッドにはセキュリティボックスやテレビも付いており、入口のカードキーを差し込むことで照明やコンセントが使え快適です。
初日の夜はプロンポン駅近くのローカルレストランでディナー
21:30頃、プロンポン駅前へ移動。チェックイン後に雨に降られ少し休憩してから外出しました。
夕食はNaRaYaプロンポン駅店の隣にあるJaruneeというレストランで。
イムちゃんという人気店もありますが営業時間が22時までのため、こちらを選択。
地元のタイ人も多く訪れるローカル価格の店です。深夜1:30まで営業しておりメニューも豊富。
2品の料理とビールの大瓶を注文。
ヤムコムヤーンと青パパイヤのサラダ・ソムタムはビールに合い、疲れた体に染み渡りました。

料理の会計は各品到着時に札を受け取り、最後にまとめてレジで清算します。
この日の夕食合計は320バーツ(約1350円)。物価高騰の中でも日本より安く楽しめます。
初日はこれで終了、ぐっすりと休息
食後にもう1杯バーで飲むことも考えましたが、疲労もあり宿に戻ってシャワーを浴びて就寝。

初日に使ったバーツの合計は678バーツでした。
1日目の旅を振り返り、旅の目的をあらためて
今回のタイ旅行は、総額10万円という限られた予算で、初めての方にも再訪の方にも役立つリアルな体験を届けることを目標に企画しました。
物価高騰や円安という難しい状況のなかで、どうやって効率よくタイの定番観光地やローカルグルメを楽しめるかを検証しています。
成田からのフライトは直行便ではなく、コストを抑えるためにベトナム・ハノイを経由するルートを選択。
乗り継ぎの工夫や時間配分、予算調整をしながら無理なく旅を進める手応えを1日目で感じました。
スワンナプーム空港に到着し、入国や両替、SIM購入といった初動をスムーズにクリア。
エアポートレイルリンクや地下鉄を乗り継ぎ、宿泊先の快適なドミトリーへ移動できたことで安心感も得られました。
夜は地元のレストランで味わうタイ料理とビールに旅の疲れも癒され、いよいよこれから始まる本格的なタイ滞在への期待が高まります。
このブログと動画では、10万円チャレンジのリアルな体験を通じて、初めての方もリピーターの方も参考にできる情報をお届けします。
次回以降もどうぞお楽しみに。